2020年の東京マラソンでは2時間5分29秒で自己記録をクリア、日本新記録を更新。
最近、話題のアスリートといえば陸上、長距離の大迫傑選手。
MGCでの記録で2020年東京オリンピック代表が内定しています。
この記事では、そんな大迫傑選手の
- トレーニング方法
- 練習メニューと食事
- ケニア人の走り方(動画) とのランニングフォームを比較
など、強さの背景を調べてみました。
大迫傑のトレーニング方法や練習メニューや食事は?
トレーニング方法
大迫選手の所属するナイキ・オレゴン・プロジェクトのトレーニング方法は企業秘密のためすべては明らかになりませんが情報があるものだけまとめてみました。
- ウォーミングアップ
大迫選手の場合はまず基本がジョギング20分、動的ストレッチ、ストライド走です。
特に意識しているのが「歩幅を広げる」ウォームアップ。
腕を目線まで高く振り上げ、地面からの反発を利用するイメージで上下させる太もも。
姿勢をよくしてそのステップを繰り返します。
足の踏み込みが強化され歩幅が広がるそうです。
またリラックスすることも重視。
気持ちを高める音楽を聴くことや水分補給も怠っていません。
- 筋トレ
意外にもナイキに所属して筋トレは始めたそうです。
メニューは体幹を鍛えるものでスクワットとデットリフト中心。
もともと日本では筋トレはやっていなかったそうです。
やってみて最初は筋肉がつくことで違和感があったものの、今では馴染みある体になっているようです。
その効果あって大迫選手は小柄で細身の長距離選手の中でも珍しく、筋肉の隆起がはっきりとしています。
体脂肪率はなんと7%から8%。
無駄のない筋力作りは走りでスピードを出すときのパワー源になっているようです。
- ウェイトトレーニング
オレゴン州にあるナイキ本社にはウエイトトレーニング場もしっかり設備。
筋トレが終わった後には必ず重めのプライオメトリクストレーニングをこなしています。
メディシンボールやバーベルなどで強い体力をキープしています。
- 食事制限(食べ方)
大迫選手の食生活でサポートしているのが奥様のあゆみさん。
アスリートフードマイスターの資格を持っています。
アスリートの食事といえば、毎食品目が多く栄養バランスと必要なエネルギーにかわるボリュームがたっぷりなイメージですが大迫家の場合はちょっと違います。
気持ちに余裕をもたせ継続させるために必要な栄養素は一食単位でなく、一日や数日で帳尻を合わせる摂取法。
また大迫選手の次の日の動きに合わせてメニューを決める。
例えば負荷の大きい練習の前日にはたんぱく質を、大会の前には炭水化物を多めになど。
日本の一般家庭料理がメニューでは多いようです。
たとえばおでんや焼きそば、サラダやオクラのおひたしなど。
デザートにフルーツもちゃんと入っています。
本人にプレッシャーを感じさせないように特別なものは用意しないということです。
奥様の気遣いもステキですね。
ちなみに大迫選手はレース前によく食べているのが「カステラ」。
消化しやすくエネルギーに変わりやすいということですがこれは素人には初耳です。
ケニア人の走り方(動画url)とランニングフォームを比較調査
ケニアはマラソンで多くの強い選手を輩出してきました。
またケニアと日本の選手のランニングフォームには違いがあると言われています。
では大迫選手と非公認大会でありながらも人類最速の記録を出したケニアのエリウド・キプチョゲ選手の走りを比較してみました。
大迫傑の走り方
https://www.youtube.com/watch?v=I1YhAcyRSuQ
ケニア人の走り方
エリウド・キプチョゲ選手の走り方
https://www.youtube.com/watch?v=mSzEnLtA9rE
大迫傑選手はフォアフット走法。
足の前の部分から着地するフォームです。
この走り方は速いケニアを含むアフリカ系の選手に多く見られるとのこと。
日本人ではなかなか習得が難しい走り方でもあります。
ひざや筋肉への負担が少ないのがメリットです。
そしてエリウド・キプチョゲ選手はミッド走法。
足の真ん中から裏全体で着地するフォームです。
メリットとしては身体全体で衝撃吸収や推進ができるためスピード性が高まる走り方です。
大迫傑とキプチョゲ(ケニア人)のランニングフォームの比較
二人の走法は違いますが、いずれも速い選手のランニングフォームです。
動画で比較してみると
エリウド・キプチョゲ選手は基本的できれいなミッド走法で躍動感ある走りです。
それに対し大迫選手は躍動感よりも前への推進力が強く見られます。
上下運動も大迫選手のほうが少なく無駄のない走りに見えますね。
まとめ
こちらの記事では、大迫傑選手の
- トレーニング方法
- 練習メニューと食事
- ケニア人の走り方(動画) とのランニングフォームを比較
について調査しました。
大迫選手はプロランナーとしてもっと強く、世界的に戦えるようにナイキ・オレゴン・プロジェクトを自ら志望して所属、今日までトレーニングやレースを重ねています。
日本では行っていなかった筋力やウェイトトレーニングを科学的に取り入れることで大迫選手は見た目だけでなく体幹やスタミナ、テクニックが変わってきたと言います。
大迫傑選手は2019年12月から2020年2月までケニア合宿を行っていて、さらに強くなるためのトレーニングを積んできました。
次の東京オリンピックでは間違いなく、より強くなった大迫選手の走りに期待大ですね。
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