「時をかける少女」「サマ-ウォーズ」や「バケモノの子」とヒットを連発した細田守監督の作品で「未来のミライ」も大ヒットになりました。
甘えん坊の男の子、4歳「くんちゃん」が主人公で、生まれたばかりの妹「ミライ」に両親の愛情をうばわれて戸惑っているときに、未来の世界からやってきた成長した妹「ミライ」に出会う。
そして、不思議な出会いを果たした二人が家族の歴史をめぐる冒険の旅にでるというストーリーです。
この記事では
- 未来のミライ!舞台
- 聖地巡礼スポット
についてご紹介していきます。
細田守さんがメガホンを握り、アニメ制作会社・スタジオ地図が制作する劇場アニメーション映画。
製作発表記者会見で細田監督は、「妹に両親の愛情を奪われた4歳の男の子が、両親の愛を求めてさすらい旅立つお話です…」と明かしています。
時間も空間も超えて二人が辿り着いた場所とは?
そして、細田監督がこの作品に込めた思いとは…
短編予告が公開されているだけなので話の全貌はまだまだ謎に包まれていますが、夏の話題作となりました。
未来のミライ舞台設定と聖地のヒントを回想
細田監督は、製作発表会で舞台について「横浜市磯子区、金沢区周辺」と明かしていました。
当サイトの管理人も大好きな横浜市在住ということもあり、当時調べてみた結果を回想しています。
舞台設定の横浜市磯子区と金沢区とは?
金沢区は、1948年に磯子区から分区。
横浜で唯一の自然海岸である野島公園や、海の公園、八景島、金沢自然公園など、
海・山両方の豊かな自然に恵まれています。
横浜・ 八景島シーパラダイスや横浜ベイサイドマリーナなど、
マリンスポーツを楽しむことのできる 地域として変遷してきました。
また、金沢区にある柴漁港(しばぎょこう)と金沢漁港(かなざわぎょこう)があり
江戸前のすしネタとなるシャコやあなごが有名です。
聖地につながる8つの公開カット
ロケ地は、磯子区と金沢区ということがはっきりしているので
時代背景は現代でもごく最近ととらえて間違いないでしょう。
(少なくとも金沢区が磯子区からの分区の前ではないということから)
- カット1

グーグルマップと照らし合わせてみると、磯子区の海岸線付近と推測できないだろうか。
続いて「ミライちゃんとの不思議な冒険が始まる」ということで
- カット2

- カット3

- カット4

カット2、3、4からヒントを探ってみました。
カット2は、どこかの植物園か自然公園のなかの一部ではないだろうか。
そして、「くんちゃん」が馬に乗る場面やおしりに生えたしっぽの場面など
自然公園となにか関係がないだろうかと、思いがどんどん膨らんでいきます。
これらのカットを踏まえてみたときに、金沢区にある横浜市最大級の自然公園と
いう舞台設定を考えてみました。
緑に囲まれた約60万m²にもおよぶ広大な敷地を有するということで、
こども広場というエリアもあり、アスレチック遊具が10点ほどあるという。
であれば、こちらのアスレチックを形を変えて表現することも十分にあり得る。
そして、なんと園内には動物園もあるんです。
果たして、この場所がストーリーの中心として展開していくのでしょうか。
- カット5

単なる他の場所へつながるトンネルなのか、あるいは
あらすじからして、見たことのない世界につながるトンネルという意味で理解すると
過去という見方もできますし、未来という見方もできますね。
とてもわくわくしてきます。
- カット6

田舎の小さな駅に「くんちゃん」が佇むカットですが、こちらの場所に実際に訪れたという
方が存在しており、富山地方鉄道本線の「越中中村駅」と光景が完全に一致するようです。
かつては駅舎が存在していたが、老朽化のため取り壊され、
現在では簡素な待合室があるのみの無人駅だということです。
また、2012年公開の「おおかみこどもの雨と雪」でも富山を舞台とした細田監督が
上新川郡上市町のご出身であり、上市駅からわずか20分程度で着くお隣の町という
場所であることからも「越中中村駅」と結論付けました。
- カット7

こちらは、ある町のワンカットだ。
細田監督の出身地あるいはその周辺と考えるのが自然か。
主人公と幼少期の自分とを重ね、こちらの場所もストーリーの一部として
選んだのかも知れない。
- カット8

こちらは、東京駅ですね。.
一見、横浜ランドマークタワーの低層階と思いましたが、よく見ると電車乗り場の案内板が見えます。
近未来化した東京駅舎内と理解して良いと思います。
3番線は、京浜東北線(上野・大宮方面)4番線は、山手線(上野・池袋方面)。
細田監督が富山から上京するときに、生まれて初めて降り立った東京駅が広くて大きくて都会的で、相当印象的だったのかも知れません。
わたしも、初めて東京駅に降り立ったときは、とにかく圧倒され自分がちっぽけに感じた記憶があります。
細田監督がそう思ったかどうかあくまで想像ですが…
予告篇からみる8つのキーワード
- 家族
- 舞台設定(横浜市金沢区および磯子区)
- 植物園
- 動物
- トンネル
- 越中中村駅
- 細田監督出身地
- 東京駅
これらのキーワードで聖地を探ってみました。
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まとめ
5歳の男の子と、もうすぐ2歳になる女の子の父親である細田監督は、当時4歳の息子が、生まれた妹をみたときの新鮮なリアクションと、母親の愛情をひとりじめできなくなってからのやりとりを目の当たりにして、「子どものささいな日常から垣間みえる世界の面白さや、芳醇(ほうじゅん)さを描く」ことを思いついたと語っている。
舞台が、なぜ磯子区と金沢区でなければならないのか、そしてくんちゃんがミライちゃんとどんな別れが待っているのかなど、まだまだ謎が尽きませんがいまからわくわくが止まりません。
勝手にキーワードからストーリーの展開を断片的に想像してみました。
細田守監督自らが執筆した原作小説は、映画公開に先立ち角川文庫より原作小説「未来のミライ」が6月15日発売されています。
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