◆安藤雅司がついにアニメーション映画の初監督!
『鹿の王』2020年9月18日に公開決定https://t.co/JX7CcPFk5C pic.twitter.com/ENGcHRIj4X— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) December 10, 2019
2015年本屋大賞、第4 回日本医療小説大賞を受賞した話題の傑作。
上橋菜穂子氏原作の「鹿の王」をご存知でしょうか。
世界的にも評価を得ている著者のこの作品は社会背景と病、そして医療と命について描写されている壮大なるファンタジー小説ですが、ついにアニメ映画として来秋公開されることが決まりました。
公開日は2020年9月18日。
「鹿の王」は緻密で複雑な物語のためアニメ化はたいへん難しいと言われていました。
しかし、著者本人も認める制作スタジオ「Production I.G」制作によりそれが実現します。
映画「鹿の王」の監督には、安藤雅司(あんどうまさし)氏が抜擢されています。
今までも国内外で大ヒットを遂げてきたアニメ映画に関わってきたレジェンドです。
この記事では、初監督作品「鹿の王」を手がける安藤雅司氏の
- 出身や経歴、プロフィール
- 初監督作品(鹿の王)の評価や宮崎駿が認める実力
について調べてみました。
安藤雅司の経歴・プロフィール
出身地
出身地は、広島県府中市です。
広島の南東部にあり一級河川である芦田川を中心とした盆地、ベッドタウンですね。
高級家具である「府中家具」が地場産業として有名です。
有名人では、俳優の平幹二朗さん、アンガールズの田中卓志さんなどが同じ出身地ですね。
経歴
日本大学芸術学部中退後、1990年にスタジオジブリに研修2期生として入社しています。
それからの活躍が早いのです。
トップクラスのアニメーターとしての活躍を作品とあわせて並べてみました。
- 1991年 「おもひでぽろぽろ」動画担当
- 1992年 「紅の豚」原画・動画担当
- 1995年 「耳をすませば」原画担当
- 1995年 短編「On Your Mark」初めての作画監督を経験
- 1997年 「もののけ姫」作画監督
- 2001年 「千と千尋の神隠し」作画監督
- 2003年からはフリーとして活動
- 2012年 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」原画担当2013年 ジブリ作品「かぐや姫の物語」作画担当
- 2014年 ジブリ作品「思い出のマーニー」脚本・作画監督を務める
- 2016年 「君の名は。」キャラクターデザイン・作画監督を務める
- 2020年に向けて現在「鹿の王」キャラクターデザイン、作画監督と初の監督に抜擢
大きなヒットと話題になったアニメ作品に多く携わっています。
今回の「鹿の王」で監督として選ばれたのも納得できますね。
プロフィール
- 生年月日1969年1月17日(50歳
- 子どもの頃から アニメ週刊誌にナウシカやラピュタのイラストを投稿
- スタジオジブリの同期、吉田健一氏より「何を描いてもうまかった」
「紅の豚」原画昇格試験での合格は安藤雅司氏だけだったというエピソードがあります。
アニメーターにとってはやはり作品が表に出ますので、その他の情報はないかと調べてみましたが出てきませんでした。
「鹿の王」公開直前になるとまたいろんな情報が出てくると思います。
鹿の王(初監督作品)の評価や宮崎駿が認める実力は本物?
今まで多くのヒットアニメ映画に部門ごとの担当や監督を遂げてきた安藤雅司氏。
今回の「鹿の王」ではすべてを統括する監督として初めてとなります。
彼が映像化に難しいこの傑作の監督に抜擢されたその背景を
過去の作品や宮崎駿氏が認める部分もあわせて探ってみたいと思います。
安藤雅司監督作品の評価
監督として携わった作品は
- 1995年 短編「On Your Mark」初の作画監督
- 1997年 「もののけ姫」作画監督
- 2001年 「千と千尋の神隠し」作画監督
- 2003年 「東京ゴッドファーザーズ」原画・作画監督
- 2006年 「パプリカ」キャラクターデザイン・作画監督
- 2012年 「ももへの手紙」キャラクターデザイン・原画・作画監督
- 2014年 「思い出のマーニー」脚本・作画監督
- 2016年 「君の名は。」キャラクターデザイン・作画監督
25歳のときに「もののけ姫」に携わります。
「作画監督」というのはそのクオリティによって作品の仕上がりを大きく左右する非常に重要な役割です。
やはり幼少期よりアニメに興味を持ち絵がダントツうまいことはもちろん、
風景や登場人物の人間性や感情を描写で繊細に表現することが必須となっています。
決定的なのはこの3作品。日本人ならみんなが知っている映画です。
「もののけ姫」(興行収入193億円)「千と千尋の神隠し」(興行収入308億円)
そして最近の「君の名は。」(興行収入250億円)。
歴代の邦画、興行収入が高い4作品のうち、これらの3作品が含まれているということなんです。
まさにそれが作品の評価を表していますね。
安藤雅司の宮崎駿が認める実力は本物?
安藤雅司氏はスタジオジブリに在籍中も、その後フリーになってからもこれまでジブリ作品に多く関わってきています。
「ジブリ」といえば株式会社スタジオジブリ取締役である宮崎駿氏ですね。
彼のアニメーターとしての作品「風の谷のナウシカ」や「天空の城ラピュタ」こそが最初の日本を代表するアニメ映画の発端です。
この作品で多くの人たちが魅了されました。
安藤雅司氏も当時から憧れて絵を描いていたぐらいです。
現在活躍中のアニメーターの多くが宮崎駿氏をリスペクトしています。
そんな神のような存在の人と一緒に仕事ができることも凄いことですが宮崎駿氏からはどのような評価を得ているのでしょうか。
もともと監督志望だった安藤雅司氏は優秀なアニメーターとして早い段階で有名な作品に参加できている時点でスタジオジブリにて宮崎駿氏に認められていたことは間違いないのではないでしょうか。
しかしそれよりも宮崎駿氏との作品作りの中で一番強烈なエピソードが残されているのが26歳のときに作画監督として関わった「千と千尋の神隠し」。
これは宮崎アニメの集大成ともいわれています。
作画の修正などの作業をお互い深夜までやりとり、巨匠宮崎駿氏の描写を今の時代に合わせたり、リアルに見せるためにブラッシュアップさせたのが安藤雅司氏といわれています。
それぞれの立場で熱い意見のぶつかりもあり仕上がった作品です。
「千と千尋の神隠し」が終わって安藤雅司氏はスタジオジブリを退社しました。
そこには作品を通じて巨匠との対立があったといわれていますが
妥協を許さないクリエーター同士なら避けられないことですよね。
まとめ
この記事では「鹿の王」監督の安藤雅司氏の
- 経歴、wikiプロフィール
- 鹿の王(初監督作品)の評価や宮崎駿が認める実力
について調べてみました。
安藤雅司氏は「アニメを作るために生まれてきたような人」と最初のイメージでした。
しかし経歴やエピソードを調べると作品を仕上げる中では想像を絶する努力や工程、クリエーター同士のぶつかり合いがそこには存在していました。
日本のアニメーションを牽引するクリエーターというのはやっぱり凄いです。
ジブリ映画や「君の名は。」とはきっとまた違う作品になることは間違いなさそうです。
ますます来秋公開予定のアニメ映画「鹿の王」が楽しみになりますよね。
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